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データ仮想化
レガシーデータベースを含む、貴社組織全体にわたるリアルタイムデータを一元管理して、最新のビジネスアプリケーションで活用しましょう。
データ仮想化とは?
データ仮想化とは、複数ソースからの企業データを連携し、一元化されたセキュリティとガバナンスで管理して、リアルタイムデータの単一の仮想ビューを、ビジネスユーザーやフロントエンドソリューションに提供するプロセスです。データ仮想化はデータ連携機能の一部であり、ビジネスインテリジェンス、サービス指向アーキテクチャデータサービス、クラウドコンピューティング、エンタープライズサーチ、マスターデータ管理で一般的に使用されています。
なぜデータ仮想化を使用するのか?
組織では、複数のプラットフォームにわたってさまざまなデータベースに色々な形式でデータを保存しています。多くのデータソースは、Adabas、Db2®、IMS、VSAM™、Datacom®などのレガシーシステムにあります。そこでデータ仮想化ツールを使うことにより、これらの資産を活用できます。組織内のあらゆる場所でデータに接続し、データを結合して使用することができます。
データ仮想化により、さまざまなソースや形式のデータを1つのアプリケーションまたはインターフェイスに表示できます。データウェアハウス、クラウドプラットフォーム、データベース、Excel®スプレッドシートなど、さまざまなソースからのリアルタイムデータに、1つの仮想ビューで、複製の必要なくアクセスできます。
レガシー、リレーショナル、ビッグデータ、クラウドのデータを1つの場所でユーザーに提供することで、時間を節約し、生産性を向上させることが可能です。統合されたリアルタイムデータセットに対して標準(ANSI)SQLクエリを記述でき、従来のETLプロセスとは異なり、データの移動やデータエラーのリスクによるワークロード作成は必要ありません。つまり、データ仮想化ソリューションはデータ品質の維持に役立つのです。また、データフェデレーションとは異なり、異種データに単一のデータモデルを押し付ける必要もありません。さらにソース形式の違いを解決するための変換技術を使用して、データ更新をソースシステムに書き戻すことも可能です。
ユースケース:
ビジネスインテリジェンスと分析
データ仮想化ツールを使用して、あらゆるプラットフォーム(メインフレーム、UNIX®、クラウドなど)やタイプ(VSAM、リレーショナル、カラム型データベース)にまたがるデータベースを1つのビューにまとめることができます。標準(ANSI)SQLクエリは、クエリを必要な構文に解析し、クエリを送信し、結果セットを返すようシステムに指示します。
アプリケーション開発
開発者は、包括的なリアルタイムの企業情報をビジネスユーザーに提供するアプリケーションを、より簡単に構築することができます。データ仮想化ツールにより、必要なコーディングの量が削減されるため、開発者は情報を迅速かつ大規模に提供することに集中できます。
セルフサービスツール
仮想化されたデータセットにアクセスすることで、ユーザーはレポートの作成、パフォーマンスの評価、データの分析、「what-if」分析を実行できます。これらの機能により、製品開発を加速し、ITにかかる経費を削減し、プロセスを合理化することが可能になります。
データウェアハウジング
データウェアハウスには、基盤となるシステムへの影響を最小限に抑えながら、組織全体からの最新の情報が格納されるようにします。データ仮想化ツールを使用することで、最新のクラウドデータウェアハウスのあらゆるメリットを活用できます。ソースシステムの稼働時間とパフォーマンスを損なうことなく、ほぼすべてのソースから企業データをクラウドにレプリケートし、単一または複数のデータソースからの変更をキャプチャすることができます。
CONNXを使用したデータ仮想化のメリット
あらゆるデータソースを連携
CONNXデータ仮想化ソリューションは、複数のデータベースの単一ビューを作成し、更新中のデータにリアルタイムにアクセスして使えるようにします。CONNXは、業界最大の150以上のデータベースアダプターを提供しており、レガシーに強みを持つ幅広いデータベースへの標準SQLでのアクセスを実現します。
メインフレーム、OpenVMS、iSeries (AS/400)、UNIX®、Linux®、Windows®、デスクトップなどのプラットフォームに存在するさまざまなデータベース(レガシー、リレーショナル、ビッグデータ、クラウド)からデータを仮想化できます。また、ODBC、OLE DB、JDBC®、J2EE®、.NET®準拠のアプリケーション、レポート作成ツール、開発ツールに接続できます。
リアルタイムのアクセス
アプリケーションやユーザーが、データベースタイプやプラットフォームに関係なく、単一ビューで複数のデータベースにリアルタイムにアクセスできるようにします。データ移動が不要で、データ遅延もなく、追加のデータウェアハウスやデータレイクも必要ありません。
データエラーとワークロードの軽減
データ仮想化は、ETLプロセスなどのデータ移動とは異なります。CONNXを使用したデータ仮想化では、メインフレーム、レガシー、ビッグデータ、クラウドシステムを問わず、元のデータをそのまま残せます。これにより、エラーやデータ損失のリスク、さらにはワークロードが大幅に軽減されます。
完全な制御と柔軟性を維持
メタデータ管理により、ソース構造を変更することなく、すべてのデータを単一の理解しやすい構造に結合したレキシコン(辞書)を作成します。
連携・統合プロジェクトの効率化とコスト削減
CONNXを使用すると、レガシーデータやその他のデータソースへの容易なSQLアクセスが可能になり、あらゆる場所から企業データを解放します。CONNXによって、従来の社内開発に比べてわずかな時間とコストで、重要なアプリケーション、ビジネスインテリジェンスシステム、Web対応のフロントエンドからデータにアクセスできるようになります。
機密データの保護
データベースのログインを管理し、各システムのデータへのアクセスを保護します。
より迅速でスマートな意思決定へ
単一のプラットフォームを通じて、さまざまなデータベースからのリアルタイムデータフローに基づくインサイトを活用できます。
デジタル化を加速
レガシーテクノロジーへの投資を活用します。レガシーデータを新しいデータウェアハウス、Webアプリ、ビジネスインテリジェンスツール、ビッグデータ、クラウドプラットフォームに連携します。
次のステップへ
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顧客とのつながりを強化するには、企業はデータを利活用して実用的な情報に変換できなくてはなりません。
データシート
CONNXデータ連携プラットフォーム
分散した異種データ環境にまたがる包括的なデータ連携により、データアクセス・仮想化・移動・移行・レプリケーションのようなメリットを1つに統合された環境で実現できます。
クラウドでメインフレームデータの共有をご希望ですか?
CONNXデータ連携ソリューションで、メインフレームデータの価値にアクセスする方法を学べます。レガシーからクラウドに至るまで、データを連携します。