エンタープライズアプリケーション                                                                                                                                                                                                               4分で読めます


クラウドでメインフレームデータを共有するには

CONNXデータ連携ソリューションで、メインフレームデータの価値にアクセスする方法を学びましょう。レガシーからクラウドに至るまで、貴社のデータを連携できます。

Nicole Ritchie (ニコール・リッチー)2022年2月1日 

信頼できるメインフレームを活用したクラウドでのイノベーションをためらわせるものは何でしょうか?課題はいくつかありますが、その1つ目がデータ連携です。
ほとんどの組織にとって、DXの実現には、オンプレミスシステムとクラウドのハイブリッドが必要となります。既存のオンプレミスプラットフォームはビジネス継続のための信頼性とパフォーマンスを提供し、クラウドサービスは革新的アプリケーションとオンデマンドの柔軟なインフラストラクチャに対する魅力的な価値提案を提供します。そのどちらもが不可欠です。
しかし、このハイブリッドモデルをスムーズに機能させるには、次の4つの共通の課題を克服する連携ソリューションが必要です。
  1. 接続性: メインフレーム、ミッドレンジ、デスクトップ、クラウドプラットフォームに対するデータアクセスを確保する
  2. 遅延: リアルタイムのダッシュボード、分析、ストリーミング分析に十分に利用可能なように、データウェアハウスやデータレイクの多様なデータ構造を迅速に連携させる
  3. 変換: メタデータの変更と、クラウドベースのデータウェアハウス、レガシー、非リレーショナルデータソース間の互換性のサポートを行うために、単純なETL(抽出、変換、ロード) プロセスを超えて転送中のデータも変換する
  4. シンプルさ: クラウドとオンプレミス環境間でデータ連携するための、高信頼性を持ち、コスト効果の高い、実装と更新が容易な単一のソリューションを選ぶ

つまり、最小限のリソースで、クラウドデータをメインフレームやレガシーシステムと同期させるデータ連携ソリューションが必要なのです。ベストなアプローチは、オンプレミスインフラストラクチャとクラウド間でデータを容易に移動・同期・レプリケートし、データの場所に関係なく、どのアプリケーションやツールで必要な場合にも、データを最大限に活用することです。

メインフレームデータを迅速にモダナイズする方法はこちらをご覧ください 


クラウドとレガシーの連携



レガシーの価値: クラウドアプリケーションやデータベースが飛躍的に成長する一方で、貴社組織や他の組織には、オンプレミスシステムを維持するためのやむを得ない理由があるでしょう。企業データの4080%はメインフレームに存在するか、またはそこをオリジナルとしており、フォーチュン500社の約70%は基幹業務にメインフレームを使用しています。これらのシステムは、独自のビジネスロジックへの数十年にわたる投資により、高速で信頼性の高いパフォーマンスを提供しています。ビジネス継続性と信頼できるセキュリティの価値は計り知れません。

クラウドトランスフォーメーション: そして、クラウドです。クラウドは柔軟性と拡張性が高く、継続的に改善されます。クラウドアプリケーションプラットフォームはますます魅力的になり重要性を増しています:Bain社の調査によると、企業の多くのCIOはすでにクラウドサービスプロバイダーを重要かつ戦略的なITパートナーと考えています。平均的な企業では、基本的なコンピューティングやストレージ以外にも、53のクラウドプラットフォームサービスを利用しています。

データ連携とは、多様なシステムからデータを移動、同期、レプリケートする機能で、レガシーデータソース、リレーショナルデータベース、ビッグデータ、クラウドをシームレスに接続する秘策です。これにより、多様なデータソースを同期させながらデータウェアハウスをクラウドに移行することで、分析によるメリットを享受できます。

ハイブリッドなデータ移動:  適切な連携・統合戦略は、AIを導入し、データ活用を中核に置く組織にとって重要な要素です。シームレスなハイブリッド環境では、オンプレミス運用からクラウドにデータを「プッシュ」してインサイトを生成し、顧客サービスの向上とイノベーションの拡大につなげることができます。また、クラウド上のアプリケーションからデータを「プル」して、オンプレミスの記録システムを更新することも可能です。


メインフレームからクラウドデータウェアハウスやデータレイクへのデータ移動の背景にあるニーズを考えてみましょう。Snowflakeのようなデータレイクは、効率的な統合、アクセス、レポート作成、クラウド環境で成長し続けるBIと分析機能にとって価値があります。データがオンプレミスの記録システムから発信されている場合、ソースシステムの稼働時間とパフォーマンスを損なうことなく、クラウド上のデータの信頼性と最新性を確保しなければなりません。これは、ほぼすべてのソースから企業データをクラウドにレプリケートし、場合によってはデータソースからの変更のみをキャプチャすることで、静的情報の更新にリソースを使用しないことを意味します。

次に、クラウドからメインフレームへのデータ移動という逆方向に注目してみましょう。組織で新しいクラウドアプリケーションを導入した場合、そのアプリケーションから記録システムであるメインフレームデータベースへのデータ移動が必要になります。また、メインフレームモダナイゼーションの場合、メインフレームアプリケーションの1つのモジュールを新しいクラウドアプリケーションに置き換えるという選択もあります。メインフレームは、正確で完全なデータを持つ記録システムとして機能し続けるために、クラウドアプリケーションからのデータを必要とします。


Snowflakeのデータレプリケーションについてはこちらをご覧ください


Software AGのCONNXは、ハイブリッド環境におけるデータ連携のためのトータルソリューションを提供します。Adabas、VSAM、IMS、Rdb、Db2、RMSなどのレガシーデータソースを含む、業界最大の150以上のデータソースとプラットフォームに容易にアクセスできる接続性を実現します。完全なETLとELT機能により、包括的にテーブルとフィールドをマッピングする方法で、転送中のデータを変換できます。

エンタープライズシステムへの要求を緩和するために、「CDC(変更データキャプチャ)」を使用して、変更があったレコードのみを差分更新し、オンプレミスプラットフォームの帯域幅とワークロードを軽減することができます。当社のピュアプレイデータ連携アプローチは、すべてのシステムが連携できることを意味し、組織におけるデータおよびアナリティクス戦略の重要性を高めることができます。

効率的なデータ移動、リアルタイムのデータレプリケーション、ほぼリアルタイムの同期により、エンタープライズシステムとクラウドシステムがシームレスに連携できます。レガシーの強みとクラウドのイノベーションを組み合わせて、貴社のハイブリッドな未来を構築するお手伝いが出来ることを楽しみにしています。

オンデマンドウェビナーを視聴する